-
色んな能力がつながると、弾ける!2018.09.13 Thursday
-
「小さなできた」を応援する
川口市、蕨駅東口の
おざきピアノ教室です。
ピアノって、
「音符が読めれば弾ける…」
というわけではありません。
とりあえず
楽譜通りに弾くだけでも
・さほど迷わず動く指
・リズムの理解とリズム感。
・同じ速さを感じるテンポ感。
・聴き取る能力。
・次の音符を見る目の動き。
・右手左手の切り替え。
などなど、
挙げたらキリがないくらい
様々な要素が
組み合わさっています。
年長Tちゃん。
とっても自由な発想の女の子ですが、
冒頭に挙げた事を
同時にできる器用さは
ありません。
それに学習スタイルは、
意外に理論派。
1つ1つコツコツ
順序良く積み上げていかないと
混乱が生じて
できなくなります。
たぶんピアノ以外にも、
混乱してわからなくなる経験が
あったのでしょう。
習い始めは、
「できる!」という確信がないと
挑戦しなかったです。
当然だけど
指の動きも理解力も未熟。
「聴く」ということも知らず
感覚的に捉えるのも難しいので、
耳コピーも使えません。
まぁ、Tちゃんだけでなく
小さなお子さんは
そんなものだと思っています。
でもこんな状態で
楽譜通りに曲を弾こうとすると、
かなりの練習量が必要ですね。
よくあるレッスンでは、
「そこを努力するのよ。
やればできるんだから!」って
言われるんでしょうけど、
これはTちゃんにとっては、
かなりのストレスで、
何のための
ピアノレッスンなのかが
わからなくなりますし、
何より、
Tちゃんの自由な発想が
無くなりそうです。
それだけは避けたい!
なので
お家では練習してもらっていません。
その代わりレッスンでは
Tちゃんが掴みにくい
感覚的なことを
身体を使って体感したり
Tちゃんが得意な
観察力が使えるよう
見える化したり
その見える化したものと
楽譜とのマッチングさせ、
関係を理解させたり…
曲中の一部の動きを
色々な場所で弾いたり
音の大きさを変えたり
テンポを変えたり
リズムは同じで音は変えたり…
それらを私の伴奏に合わせたり…
Tちゃんの空想の世界の中で
遊びながら
色々な要素を養う
というのを
積み重ねてきました。
すると最近、
色々な要素がつながってきて、
どのように
譜読みをすればよいか
わかってきたようです。
しかも今まで、曲の一部しか
弾いていなかったので
「全部一人で弾いてみる!」と
先日この本のほとんどの曲を
楽譜を見ながら
弾いていましたし、
なんと!
まだ習っていない曲も
初見で弾いていました!
要素を身につけながら
『やってみよう』という
勇気を褒める事で
チャレンジ精神も
ついてきたのでしょう。
「できる」と
確信がないと挑戦しなかった
Tちゃんからすると
かなりの成長です。
他のことにも
チャレンジできるように
なったらしく
それが一番嬉しいですね。
お家で弾きたくなるのも
近いかなぁ…?
気長に見守ってくださった
お母さんには
感謝しかありません。
おざきピアノ教室
ozakipiano88@gmail.com
- この記事のトラックバックURL
- トラックバック機能は終了しました。
- トラックバック